口腔外科とは
口腔外科は、親知らずや埋伏歯、口内炎、舌炎、三叉神経痛、顔面神経麻痺、顎関節症、腫瘍、外傷など、顎・顔面に起こるトラブルに対応しています。
親知らずの抜歯について
親知らずの抜歯では、生え方や神経との位置関係を事前の検査で確認したうえで、慎重な姿勢で行うことが求められます。当院では、放射線量が大幅に軽減された歯科用CTを使用しておりますので、安全性が高い検査と診断が可能です。
親知らずを抜いた方が良いケースは次のとおりです。
- 歯肉が腫れている
- 痛みがある
- 歯肉を噛む
- 頬の内側を噛む
- 歯並びが悪くなった
1つでも当てはまる方は、症状が悪化する前にお早めにご相談ください。
親知らずの抜歯後の注意点
痛み
親知らずの抜歯後は、麻酔が切れると痛みが現れます。痛みの強さや持続期間は症例や患者様の状態で異なりますが、1週間~10日ほどは続きます。
当院では、親知らずの抜歯後の痛みを抑えるために痛み止めを処方しているほか、不安やお悩みに丁寧に対応しておりますので、何か不安な点がございましたらお気軽にご連絡ください。
腫れ
親知らずの抜歯後の腫れは、手術から半日程度で始まり、1~2日後がピークとなります。腫れの程度は症例や患者様の状態で異なります。
腫れが強いと口が開きにくくなりますので、腫れが治まるまでの食事では、噛む回数が少なくて済む柔らかいものをおすすめします。
出血(唾液に血が混じる)
親知らずの抜歯したところから出血して、唾液に血が混ざる場合があります。当院では、抜歯したところに止血剤を使用して、出血を抑えております。
抜歯の翌日までは唾液に血が混ざることがありますが、そのまま様子を見ていただいて問題ありません。
開口障害
抜歯したところの周辺に痛みや腫れが起きたり、口の周りの筋肉に炎症が広がって口を開けづらくなったりする場合があります。
痛みや腫れと同様に、改善にかかる期間は1週間~10日ほどです。
抜歯部分の染みるような強い痛み(ドライソケット)
抜歯後は、親知らずが生えていた箇所に穴があきます。その穴に血のかたまりができて少しずつ治癒するのですが、強いうがいで血のかたまりが取れたり、何らかの原因で形成されなかったりすると、歯を支える歯槽骨が露出して強い痛みが生じます。
痛みや腫れと同じく自然に治りますが、10日~2週間ほどかかります。
顎関節症について
顎関節症では、口を開けたときに「カクカク」などの音がなったり、口が大きく開かなくなったりします。自然に治る軽度のものから日常生活に大きな支障をきたす重度のものまで様々です。原因は、歯ぎしりや食いしばり、姿勢の悪さ、硬いものを頻繁に噛む、睡眠時の姿勢が悪いなどで、根本の原因にアプローチする必要があります。
顎関節症の治療法について
認知行動療法
認知行動療法は、歯ぎしりや食いしばり、クセなど、顎関節症の原因となる習慣を自覚したうえで意図的に取り除いていく治療方法です。
スプリント療法
患者様の歯型をとり、オーダーメイドのマウスピースを作製します。睡眠時にマウスピースを装着することで、顎関節や関節円板、咀嚼筋への負担を軽減できます。
運動療法
開口訓練や顎を動かす訓練で、口が少しでも開くように促します。また、入浴中に筋肉をマッサージしていただくなど、ご自宅でできる運動療法もお伝えします。