こんにちは!西東京市、田無の歯医者、こみねキッズデンタルクリニックの院長 小峰です。
今回は、「ラバーダムとは?当院では小児は勿論成人でも活用しています。」についてお話をしていきます。
むし歯治療や根管治療などで“ラバーダム”という薄いゴムシートを見たことはありますか?
ラバーダムは治療中の歯だけをお口の中から“ぽつん”と分離し、唾液や細菌をシャットアウトして安全・高精度な処置を可能にする大切なツールです。
当院では小児歯科はもちろん、成人診療でも日常的に使用しています。
その理由とメリット、装着方法、よくある質問までを分かりやすく解説します。
この記事を読めば「ラバーダムって必要?」という疑問がスッと解消しますよ。
目次
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ラバーダムとは?基本構造をチェック
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田無の歯医者がラバーダムを使う3つのメリット
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小児にも成人にも!年齢別の活用ポイント
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当院の装着ステップと痛みの有無
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よくある質問Q&A
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まとめ
1. ラバーダムとは?基本構造をチェック
ラバーダムは 薄さ約0.2 mmの天然ゴム(またはラテックスフリー素材) でできており、
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ダムシート(緑や青が多い)
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クランプ(歯に固定する金属バネ)
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フレーム(シートを張る枠)
の3点セットで構成されます。
シートに小さな穴を開け、治療する歯を“通し”、クランプで固定するだけ。わずか30〜60秒で装着できるシンプルな道具ですが、治療の質を何段階も引き上げてくれる“縁の下の力持ち”です。
2. 田無の歯医者がラバーダムを使う3つのメリット
① 細菌をブロックし根管治療の成功率アップ
根管内部は直径0.1 mm以下。そこへ唾液中の細菌が入ると再感染リスクが急上昇します。ラバーダムで完全防御すると、再治療率が約1/3に低減すると報告されています。
② 誤飲・誤嚥事故を防ぐ
クランプや小さな器具をうっかり飲み込む事故はゼロではありません。ラバーダムが“安全ネット”となり、万が一のヒヤリを未然に防ぎます。
③ 治療スピードと快適性の向上
口腔内が乾燥・明視野になるので、充填材がしっかり硬化しやすく、詰め物の脱離率も低下。施術者が集中でき、結果的にチェアタイムの短縮につながります。
3. 小児にも成人にも!年齢別の活用ポイント
年齢層 | 主な処置 | ラバーダムの役割 |
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乳幼児 | シーラント、乳歯むし歯 | 器具誤飲防止、舌・頬の保護 |
小中学生 | 永久歯むし歯、外傷 | 唾液遮断、接着力アップ |
成人 | 根管治療、コンポジット修復 | 無菌環境、詰め物の強度向上 |
「子どもはお口を開け続けるのが大変…」というイメージがありますが、シートが舌や頬を押さえてくれるためむしろ動きが少なくなり治療がスムーズ。成人では精密根管治療やホワイトニングの前処置でも活躍します。
4. 当院の装着ステップと痛みの有無
歯ぐきに表面麻酔ジェルを塗布(痛みをさらに軽減)
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クランプをやさしくセット
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シートを歯に通し、フレームへ張って完成
クランプは歯の“くびれ”部分をそっと保持する設計なので、痛みはほとんどありません。違和感は数分で慣れる方がほとんどです。
5. よくある質問Q&A
Q1. ラバーアレルギーが心配です。
A. 当院ではラテックスフリーシートを常備し、問診時にアレルギー歴を確認しています。
Q2. 装着で時間が延びませんか?
A. 装着は1分以内。むしろ視野確保で総治療時間が短縮されるケースが多いです。
Q3. 保険適用ですか?
A. 保険治療でも使用できます(一部自由診療メニューは無償)。詳しくは受付まで。
まとめ
ラバーダムは“見た目は地味”ですが、
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再感染リスクを激減させる
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安全事故を防ぐ
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治療精度とスピードを両立させる
といった多くのメリットを患者さまにもたらします。田無エリアでラバーダムを標準使用する歯医者をお探しなら、ぜひ当院へご相談ください。小児も成人も、安心・確実な治療をお約束します。
こみねキッズデンタルクリニック
院長 小峰 和矩
日本小児歯科学会専門医